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読書の時間 ’12の144 [本(鈴木光司)]

またまたお久しぶりです。\(゜ロ\)ココハドコ? (/ロ゜)/アタシハダアレ?
自分を見失っている(笑)

144 鋼鉄の叫び(角川書店)鈴木光司 ☆☆☆☆

鈴木光司氏をご存知の方は多いでしょう。
「リング」で有名になりましたものね。
鈴木氏をご存じでなくても「貞子」は恐怖の代名詞と言ってもいいですものね。

鈴木光司.jpg

1957年浜松市に生まれ、慶応大学を卒業されています。
作家としてはすぐに有名になったわけではなく、1990年の第2回日本ファンタジーノベル大賞で優秀作となった「楽園」でデビューされています。
先ほど書いた「リング」が1995年の作品ですのでその間は大変だったようです。
私的には鈴木氏のエッセイもすべて読んでいるのでわかっておりますが、その間に結婚して、子供まで授かっております。
鈴木氏も書かれていますが、今でいう「イクメン」のはしりでリングで売れるまでは主に「主夫」として家事、育児をされていたそうです。
そして何しろ愛妻家らしいです。偉い。

鋼鉄の叫び.JPG

「エッジ」という天文学、物理学等の現象をふんだんに用いた地球をはじめとして宇宙の消失を描いたサスペンス小説の次の作品(だったと思います?)
タイトルしか知らなかったので、どんな作品か興味津々で購入。
(帯の日本人よ、目を覚ませの文字にはちょっと引きながら・・・)

読み終えた感想は、大きく言うとデビュー作の「楽園」に近い世代を超えた人のつながり、因縁が織りなす物語となっております。
主人公は、雪島忠信という30代前半の東京のテレビ局のディレクター。

最初のプロローグだけ読むと、渡辺淳一先生の作品かと思ってしまう。
舞台は宮城県。仙台在住の主婦、倉沢奈都子と不倫関係にある。

物語は、雪島と奈都子の話が交互に綴られる。
雪島忠信は、当初、自分でもよく理解していないが、忠信は戦後50年の記念企画として「特攻隊員として出発したものの生き残ってしまった人間」を扱った番組をつくろうとしていた。
まずは、該当する人物探しから始まる。
戦争を経験している人さえ少なっている現在で、ここまで特殊な条件を満たす人はそう簡単には見つからない。
その手がかりを見つけてくれたのは、不倫関係にある奈都子だった。

現在、主婦ちして仙台で暮らしている奈都子は、普段は画廊で働いているものの、その美しさから、画家相手にモデルをしているのだ。
その画家の中でも、奈津子に思いを寄せている❝先生❞が、雑誌に連載しているエッセイでそのことを書いてくれたのだ。
その先生の元に届いた一通の手紙によって、隠されていた雪島とその父にまつわる因縁、因果?が明らかになっていく。

雪島の話と同時進行で、奈津子の生活にも劇的な変化が生じてくる。
奈都子の不倫が夫にわかったのだ。
奈都子は、夫との離婚には仕方ないと思う一方、一人娘との離別には苦悩する。
娘との離別を取るか、雪島との別れを取るか揺れ動く。

話がそれてしまうが、以前読んだ本によると人間の欲求、欲望の中でいちばん深いものは、「食欲」「性欲」「母親の子供への愛情」であると書かれていた。
男の私にはわからないが、女性、特に母親の子供に対する愛情は何事にも代えられないものらしい。

出かけたら家には二度と帰れないものと思えと夫に最後通告を言われても、雪島との該当者探しの旅に九州、鹿児島に出かけてしまう奈都子。
そして、鹿屋の資料館で該当者へ大きく近づくものを発見する。
そして、その人物は自分の父親に大きくかかわっていた人物だった。

物語は、雪島が探している人物に会えるのか、特別番組をつくれるのか。
奈都子との間はどうなってしまうのか。
奈都子はどうするのか?どう判断するのか?

物語の途中に、雪島の父親の高校生時代から「学徒出陣」で招聘され戦争に巻き込まれ、そしてなぜ生き残れたのかが、書かれている。
ここを理解していないと、後半の物語がつながらない。

該当者の現在の社会的地位というか、生き方についてはちょっと無理があると言わざるを得ませんが、戦争を知らない私たちに戦争の悲惨さ、意味の無さ等々問いかけてきます。
特に、特攻と称して、明日のある若い命を無理に消すようなことをするのか。
結論は出ないですが、戦争というものはしてはいけないものと心に残ります。

500Pオーバーの長編ですが、図書館等で見かけたら手に取っていただきたい一冊です。

今年もあとわずか。(T_T)/~~~
来年には50歳の私のつまらない記事を読んでいただき誠にありがとうございます。
来年もゆっくりではありますが、書いていこうと思います。
よろしくお願いします。
それでは[手(パー)]




鋼鉄の叫び

鋼鉄の叫び

  • 作者: 鈴木 光司
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2010/10/30
  • メディア: 単行本




楽園 (新潮文庫)

楽園 (新潮文庫)

  • 作者: 鈴木 光司
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1995/12
  • メディア: 文庫



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読書の時間 ’12の10 [本(鈴木光司)]

10 家族の絆(PHP研究所)鈴木光司 ☆☆☆☆

 あのリングで有名になった鈴木光司氏のエッセイ。
 1998年に発行されており、私としては鈴木氏のエッセイは5冊目。

 エッセイの大半が、作家として売れなかった、メジャーデビューしていない時代に結婚し子供が出来てからの鈴木氏の子育てに関することと鈴木氏の考える家族の在り方について、書かれている。

 まず、思ったのは、奥さんとその両親は良く決断したな~ってこと。
 別のエッセイでも読んでいたが、ほとんど収入が無く将来も不安定な鈴木氏と結婚することを決断した奥さん、それを許したご両親、凄い。
 俺にはできないですね、19歳の娘がいるけれども、娘がそんな男を連れて来たら絶対に許さないと思うし、それが普通だと思う。
 ましてや、鈴木氏が結婚した当時ではその考えはより強いと思う。

 当時の鈴木氏は、今でいえば「イクメン」かな。
 奥さんは学校の先生なので、家の家事、炊事、洗濯などはすべて鈴木氏の仕事。
 子供が生まれてからは、おむつの洗濯などもやったそうな。
 それをやって空き時間に本の執筆をやる。
 今のイクメンさんにはできないでしょう。

 また、当時発生した宮崎〇〇の殺人事件とかについても書かれている。
 私も鈴木氏の考え方に賛成だな。

 いまは、子供たちが何か事件を起こしたり、虐めがあると何かと、学校の責任にする。
 学校の責任もあると思うのだが、それ以上に家庭の問題のほうが大きいと思う。
 今一度、子供がいる家庭のお父さんは、奥さんに丸投げするのではなく、是非、子供のことについて家族で、夫婦で話し合う時間を造ってほしいと改めて考えさせられた本でした。

 敢えて、本の細かい内容についてはご紹介しません。
 あと、エッセイでも10P位のものが普通だが、この本は普通で3P、短いと2Pになっている。
 短い分だけ、読みやすいと思います。
 お勧めです。

 それでは[手(パー)]




家族の絆

家族の絆

  • 作者: 鈴木 光司
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 1998/07
  • メディア: 単行本



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