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読書の時間 ’12の78 [本(水田美意子)]

78 殺人ピエロの孤島同窓会(宝島社)水田 美意子 ☆☆

以前「チーム・バチスタの栄光」の時にご紹介した当時12歳の小学生の少女が書いた作品。
第4回(2006年)「このミステリーがすごい」大賞 特別奨励賞受賞作品。

「チーム・バチスタの栄光」の巻末に選考委員の意見では、「チーム・バチスタの栄光」は選考委員4人が全員一致で大賞受賞。
本当は特別奨励賞という賞はなかったのだが、優秀賞まではいかない。
協議の結果、新たに特別奨励賞という賞をつくって受賞ということになったらしい。
余談ではあるが、その後この賞は誰も受賞していない。

タイトルと選考委員などの意見を読んでいると、「そして誰もいなくなった」や「バトル・ロワイヤル」を彷彿とさせるらしい。
幸いにも?私は「バトル・ロワイヤル」を読んだこともなかったし、映画でも見なかった。
フラットな気持ちで読んでみることができた。

実はこの本、あまり流通しなかったのか近所の古本屋(ブックオフなど)3軒を回って文庫本で1冊(350円)、単行本で1冊(850円)しかなかった。
ちょっと、金額が高かったのでamazonで購入(送料込の250円)
昨日の午後事務所に配達。
自宅で午後8時くらいから読み始めて、昨晩の地震の頃(結構揺れましたね)読み終わった。

正直な作品の感想は、文章が拙いというイメージが強い。
渡辺淳一氏、村上龍氏、伊集院静氏などの作品を好んで読んでいるのでちょっと酷かもしれないが、読んだ感想はそのイメージが強かった。

当時の選考委員で委員長だった評論家の大森望氏が巻末にコメントを寄せている。
その中に水田さんの受賞コメントが一部紹介されている。

作者の水田さんは応募する際に12歳のこの年に5つ賞に作品を応募する予定だったという。
この賞に応募する前に2作品を書いていて、この賞に応募するのは無理だと思っていたという。
そんな中、テレビのニュースで見たアメリカの連続殺人鬼ジョン・ウエイン・ゲーシー(通称殺人ピエロ)、三宅島での火山噴火のニュース、日本の学校で同窓生に復讐するため手製爆弾を爆発させたニュースの3つのニュースからこの作品を考えたのだという。
多くの人が「バトル・ロワイヤル」が作品に大きな影響を及ぼしているはずとの思いとは裏腹に。
私の好きな作家はほとんどが自分の経験か、村上龍氏のようにものすごい量の文献を調べて作品を書くといったタイプではない。
その点では、想像力は凄いものだと思う。

また、この作品を受賞させることについては選考委員の中でかなりの議論があったらしい。
吉野仁氏などは「まだまだ小説としては出来上がっていない。受賞する完成度に達していない」などの厳しい意見があったらしい。
でも受賞させた裏側には、今でも続いている書籍離れが色濃く見え隠れする。
話題性を重視していたのかも。
本の帯には大きく「12歳が描いた連続ミステリー」と書かれている。

作者、選考委員の意見はこんな感じです。
私の読んだ意見としては、文書が拙いとともに、登場人物が多すぎる。
同窓生だけで36人。
その他の登場人物も合わせると50人は超えると思う。
また、36人の同窓生が皆、苗字が違う。
設定が東京から1500km離れた東硫黄島。
通常、そういう孤島だとどうしても一族郎党がほとんどで同じ苗字が多いものだ。
また、主人公の有馬(設定は東大生)が心で思う「ツッコミ」が多すぎる。
一つの会話に最低一回はツッコミの記載がある。
ちょっと多すぎです。
日本軍が残した財宝の話とか、DAIEIがモデルと思われるスーパーの話など当時の世間での話題は満載です。

私的には、選考委員の吉野仁氏の意見と同じ。
12歳の少女が書いた作品という話題だけで読んでみたが期待はずれです。
ネットでほかの作品を探したが、ほとんど書いていないのかあまり(というかほとんど無し)見受けられない。
学業が忙しいのか、青春を謳歌しているのか。
でもそれでいいんじゃないかな。
余計なお世話だけど、いろいろチャレンジしてみるのも。
今作家に決めなくてもいろんな可能性があると思うし。

それでは[手(パー)]


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殺人ピエロの孤島同窓会

殺人ピエロの孤島同窓会

  • 作者: 水田 美意子
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2006/02/20
  • メディア: 単行本





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