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読書の時間 ’12の98 [本(内田康夫)]

98 棄霊島(下)(文芸春秋)内田康夫 ☆☆

本文に入る前に本日が実は娘の誕生日。
今朝、息子の弁当をつくる妻とこのことについて話した。
俺「今日で20歳だな、何時頃だったけ」
妻「夜。予定日より遅くなったから促進剤を使ったわね」
俺「そうだったな。それよか最近遅くないか、あいつ」
妻「彼氏[グッド(上向き矢印)]がいるみたいよ」
俺「なんとなくわかってたけど、最近ちょっと遅いよな。俺から注意しておこうか」
妻「だめだめ。言うこと聞く前に逃げるわよ。私から言っておくから」
俺「でもさ~」
妻「自分はどうだったの?私のことを散々連れまわさなかったけ?」
俺「・・・はい、その通りです。」

本題に入りますと(笑)
浅見光彦シリーズ100作品目の下巻です。

asami2.jpg

先ほど読み終えたのですが、この作品の根底には戦争、人権問題、人種差別といった結構重いテーマが流れています。
現実社会に起きた元刑事の殺人事件で動き出した話ですが、事件の背景が30年以上前の終戦間際の軍艦島にあるところがこの話を複雑にしていきます。

改めて主人公について書くと、浅見家という由緒ある家計の次男坊に生まれた浅見光彦。
兄に警察庁刑事局長を持つ。
基本的には雑誌のライターではあるが、根っからの正義感?知りたがりが災いしてか様々な事件に遭遇し、警察に協力し事件を解決していく。
年齢30代前半。いまでいうイケメンらしい。
飛行機大嫌い。車はソアラ。
こんなところでしょうか。

上巻で犯人の全体像が浮かんできます。
状況証拠と兄からの情報提供により、事件を想定し犯人に近づいていきます。
ついには、犯人側の親分。
総理の相談役ともいわれる桧山と直接1対1で対談することになり、自分の考えていることを桧山にぶつけます。
ほとんどの考えが当たっていたらしい。
が、間違っているところもあったようだ。

浅見は、自分が調べて想定していることを警察に伝え、警察に調べてもらうというが、桧山に止められる。
何のためにここまで調べたのか?
浅見は正義だという。
正義とは何か?

浅見は桧山の申し出を受け警察に伝えるのを3日間だけ待つことにする。
でも、読者はこの時点で桧山が自殺することを想定できる。
政治活動を辞め、自分の命を差し出す代わりにこれでやめてくれというようなことがなんとなくわかる。

想定通り、3日のうちに桧山は軍艦島で一人を道連れに自殺します。
そのことを受け、浅見は自分の調べたことを封印してしまいます。

そのことでいちばん困ったのは、静岡県警の捜査本部。
浅見に情報提供していたものの、亜佐美が一番の容疑者と言っていた桧山が自殺してしまった。
浅見からは解らないとしか聞けない。
亡くなった元刑事の怨恨を晴らすために真実をと言って捜査に加わったはずなのに、被害者遺族にも本当のことは伝わらない。
犯人が分かっても、故人は戻ってはこないのだが。

最後の最後に本当の犯人が分かるのだが、罪を全部引き受けて自殺した桧山のために浅見はそれを言わない。


う~ん、すっきりしない終わり方。
北朝鮮による拉致事件、戦争の時にあった日本人による朝鮮人の強制労働、靖国神社参拝にかんすること等筆者の考えは解るのだが、主人公の浅見が正義のために調べているという設定になっている以上、真相は明らかにしてほしかった。

浅見光彦シリーズは当分読まないと思います。
次はすっきりした本を(あくまでも個人的感想です)[手(チョキ)]


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棄霊島〈下〉

棄霊島〈下〉

  • 作者: 内田 康夫
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2006/04
  • メディア: 単行本





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読書の時間 ’12の97 [本(内田康夫)]

97 棄霊島(上)(文芸春秋)内田康夫 ☆☆

お久しぶりでございます。(*^。^*)
勉強のだいたいの目途がついたのと、休憩に読んでいた本をご紹介します。


内田康夫1.jpg


私にとって初めての内田康夫氏の作品。
浅見光彦シリーズの100作品目だとか。
そういえば浅見光彦ってテレビの2時間ドラマに結構ありますよね。

上下巻の上巻です。
個人的感想では、主人公「浅見光彦」の人物設定が気に入らない。(あくまでも個人的感想です)
フリーのルポライター。これは全然かまわない。
家族の中に警察庁刑事局長の兄がいる。これも別に構いません。
ただ、自分の好奇心で他人の気持ちを考えずにズケズケ質問をする。
ここが気に入らない点第1。
またこの作品でもあるのですが、誤認逮捕(この作品の上巻でもそうだが)されても兄が刑事局長ということですぐに釈放される。
また、疑問点があると兄の情報網を使って調べる。
兄とは関係ないといっても、それを利用するし、周りもそのような態度になる。
これが2点目。
これはどうかとも思うが、周りの人間(家族とか)のことも考えずに行動して危険な目にあわせる。

つまり、途中まで読んでいて主人公が嫌いになってしまったのです・・・
どうしても西村京太郎作品の十津川警部と比べちゃうんですよね。

内容的には、今話題になっている原発の一つ「浜岡原発」付近の海岸に打ち上げられた死体。
殺人事件から始まるのですが、その前段として五島列島の通称「軍艦島」、端島でのことが書かれています。
主人公が、長崎、五島列島での観光、その背後にあるキリスト教への信仰などのルポをしている際に知り合った老人と行動するところが詳細に書かれています。
その老人は依然刑事だったこと、軍艦島で起きた死亡事故(殺人事件との見解もあったらしい)ことなども漏れ聞くことになる。

静岡県の海岸で打ち上げられた被害者がその老人だったのである。
静岡県警に重要参考人として連行される際にも、主人公「浅見光彦」の運転する浅見の車で静岡まで行くというのもあまりにも現実離れしている。(この時に刑事たちは亜佐美の兄が刑事局長とは知らないし、あくまでも通常の参考人の任意聴取への出頭のはずなのに)

連行された警察署で、所長などが浅見の家族構成を調べて兄が刑事局長であり、亜佐美の経歴で過去にいくつもの事件において警察に協力したことがわかり、すぐに容疑者から外れる。
なおかつ、協力要請を受け独自に調査することになる。

元刑事の老人の身辺調査をしていくうちに、30年前に軍艦島で起きた連続不審死と日本教育界の大物の影が浮かんでくる。
また、切迫流産の危機に瀕した女性とその友人であった元刑事の妻。
台風が接近していて船が出ない中、妊婦がなぜ自衛隊のヘリコプターで救助されることができたのか。
様々な人間関係、利害関係が見えてくる。

それを浅見光彦が一つ一つ執拗な(個人的感想です)質問攻めで解き明かしていく。
何故、元刑事の老人は殺されなければならなかったのか?
その疑問を抱えつつ上巻は終わる。


浅見光彦だけで100作以上の作品があるのですから、ファンの方が多いのでしょう。
ドラマも決行されているようですので。
個人的感想では、十津川警部ファンには合わない気がする。

下巻もとりあえず手を付けたので近いうちにご紹介できると思います。
それでは[手(パー)]





棄霊島〈上〉

棄霊島〈上〉

  • 作者: 内田 康夫
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2006/04
  • メディア: 単行本





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