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読書の時間 ’12の121 [本(中村淳彦)]

121 名前のない女たち ベストセレクション(宝島社)中村淳彦 ☆☆

 113で紹介した「職業としてのAV女優」の作者の本。
 2011年6月に出版されているが、もともとは「オレンジ通信」というAV専門月刊誌で2000年4月から2008年5月までの8年間に「企画」ものに出演した無名のAV女優へのインタビューしたもののなかからピックアップして本に。


名もない女たち.jpg 


「名もない女」シリーズは他にも何作かあります。
 もしかしたら中村氏の代表作になっているのかも。

 無名の11名のAV女優と1名のAV男優のこと。
 読んでみて思ったのは、「失敗」の2文字。
 
 ノンフィクッションのつもりで読んでいると凄く辛くなる。
 ホームレスであったり、親の借金であったり、父親による強姦であったり、AV出演に至るまでの彼女たちの背景があまりにも酷い。(T_T)

 もともと名前も芸名だし、話も本当かどうかわからないのだが、本当だとしたらあまりにも可哀想・・・
 感情移入してしまい、読むのが辛くなった。

 書かれている名前でamazonで、DVD検索したらほぼ全員ヒットしました。
 顔を写っているものは、本の写真と比較したがほぼ同じ人。

 中には「企画単体」のものもあり、それなりに人気があったのかと。
 
 最後に自殺したAV男優の話だったが、この男性をAV男優というにはあまりにも可哀想。
 10代から引きこもり、当然彼女などいない。
 理想が高く、貯金することが趣味というような男性。
 女性と触れ合いたくてAV男優に応募するもほぼ撮影現場の雑用係のような仕事。
 ちょっとでも女優さんに触ろうものなら、罵声を浴びされ意気消沈。
 AVに出演したこともない様子。
 すべてに絶望して31歳で自宅マンション(親と同居)から飛び降りた。
 そんな彼のことをAV男優として紹介して、小さいながらも写真を載せるのはちょいと酷い。

 この本からは、得るものがなかった。
 話が本当だとして、AVのパッケージの笑顔の裏の悲哀がうかがわれるだけ。
 読んで暗い気持ちになる本です。
 また、お勧めではない本でした。(あくまでも個人的感想です)

 それでは[手(パー)]
 残暑厳しいですが、お体にはご自愛を。


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名前のない女たち ベストセレクション (宝島SUGOI文庫)

名前のない女たち ベストセレクション (宝島SUGOI文庫)

  • 作者: 中村 淳彦
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2011/06/04
  • メディア: 文庫




職業としてのAV女優 (幻冬舎新書)

職業としてのAV女優 (幻冬舎新書)

  • 作者: 中村 淳彦
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2012/05/30
  • メディア: 新書





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読書の時間 ’12の113 [本(中村淳彦)]

113 職業としてのAV女優(幻冬舎新書)中村淳彦 ☆☆☆

 お盆のこの時期にこういった本とも思いましたが、ちょっと自分の認識とは違った衝撃を受けたのでご紹介します。

AV女優.jpg

 この本の存在はとあるブロガーさんが紹介していたもので興味を持っていたら、得意のブックオフにあったので購入。
 作者の方は全然知りませんでしたが、「名もない女」シリーズの作者ということは知っていました。

 本は6章からなっております。
 序 章 新人AV女優の誕生 毎年6,000人
 第一章 AV女優の労働条件 日当3万円~
 第二章 AV女優の労働市場と志望理由 倍率25倍
 第三章 AV労働環境の変遷 96年のカオス
 第四章 労使トラブル 損害請求1,000万円
 第五章 AV女優の退職 引退後の付加価値は2倍

 読みたくなったのは、序章のタイトルで毎年6,000人もの女性がAV女優としてデビューしてるの?っと言う興味本位から。
 失礼な話ですが、私の世代というとAVを含めた(性)風俗というと借金とか止むに止まれぬ事情でそういった仕事に就くというイメージがあります。
 そして、親族たちに知らねぬように絶対に顔だしなではありえない。
 といったイメージを持ち続けておりました。
 それが今は違うんですね・・・

 裏表紙に書かれているのですが、「カラダを売る仕事は、なぜ普通の女性が選択する普通の仕事になったのか?長年、女優へのインタビューを続ける著者が収入、労働環境、意識の変化をレポート。求人誌に載らない職業案内」となっています。
 AVに出演すれば、簡単にお金が稼げて、有名になれると思っている女性がいれば是非読んで欲しい実情が書かれております。

 最近のAV女優は自分から応募してくるらしい。
 そんな彼女たちを受け入れるモデル事務所も150位存在するらしい。
 インターネットの普及でそういった画像も流出しているし、「援助交際」などという言葉も認識されるようになった昨今では、人前で裸になること、SEXすることも希薄化しているらしい。トホホ・・・
 そんな状況なので、一般の就職のように買い手市場なんだそうな。

 AV業界では女優が3種類に分けられる。
 「単体」「企画単体」「企画」があり、
 「単体」は、AVアイドル、トップスターになりえる存在で、主役として一本のAV作品を作ることができ、名前や存在でヒットが見込める女優のこと。特定のメーカーと期間、作品数などを契約できる業界のスター候補。
 女の子は皆ここに憧れて入ってくる人が多いといわれている。
 「恵比寿マスカット」の女の子たちもここに入るらしい。
 「企画単体」とは、作品で主役を張れるが特に決まった契約があるわけでもなく、色々なメーカーの色々な作品に出られる。
 まれに、「単体」よりも知名度、収入が上回る場合がある。
 そして、大多数の女優が該当する「企画」。
 無名で、自分だけの人気では販売が見込めない女優の総称。
 AVには女優の名前を必要としない、痴漢、人妻、レイプ等々のジャンルが多くありそれに出演している。

 出演料もやはり3つに分かれており、
 単体は100~250万円(芸能人、元芸能人を除く)
 企画単体は30~80万円(1日当たり)
 企画は15~25万円(1日当たり)
 が相場らしい。
 しかしあくまでも出演料であり、彼女たちの手取りではない。
 手取りのギャラは
 単体で1回50~200万円
 企画単体で1回10~50万円
 企画で1回3~30万円
 この金額が実情らしい。
 人の前で全てをさらし、SEXをする。
 そしてそれが映像としてずっと残ることを考えると、どういうものかと考えてします。

 そもそもAV自体が適法なのかという考えもある。
 考え方によっては、売春防止法に抵触するのではとも思えるが、警察関係者の天下り先の審査団体の検査を受けることで、グレーゾーンとして流通しているらしい。
 ソープランド、パチンコ店と同様に必要悪とされているらしい。

 また、AV女優の大半は地方出身者が多いらしい。
 今も昔も変わらないとのこと。
 都会での快適な生活を夢見て上京しても、手取り給与と生活費の差額がほとんどなく、安易になってしまうケースも多いらしい。
 最近いわれる言葉に「貧困女子」とかいう言葉があるが、一部のNPO法人では「売春を貧困女性のセイフティネットに」とか言っているところもあるらしい。
 おかしくないかい、NPOが売春をあっせんするなんて?

 AVは96年を境に代わってきているらしい。
 事の発端は93年に誕生した「ビデオ安売り王」の登場らしい。
 それまで、AVといえばレンタルが中心で、セルはほとんどなかったらしい。
 自分としては興味がなかったのでわからなかったが・・・
 それまでは、日本ビデオ倫理協会(通称ビデ倫)が審査し、通過したものがレンタル店に並ぶといったシステムのところに、安売り王がインディーズと呼ばれるビデ倫を通さない自主規制のセルものを販売して95年には全国で1000店舗を数えたとか。
 セルVSレンタルの構図の完成である。

 安売り王は倒産したもののその流れは変わらず、2007年にビデ倫に警察の捜査が入ったことで終焉する。
 警察幹部の天下りが無くなった直後のことらしい。
 これで、セルが勝ったことになり、レンタルものが激減しているらしい。
  
 セルものが主流となった現在では、購入層の高齢化と多様化への対応が大変らしい。
 特に多様化だが、個人の趣味が多様化しているためよりコアな内容になっているらしい。
 過激になりすぎた例として、女優側がメーカーに対して1,000万円の慰謝料を要求した内容証明が載っているが、これでも安いのではと思った。
 その女優は、SMだと聞いてはいたが鞭で散々殴られた後、なんとガスバーナーで肌を焼かれ1ヶ月のやけどを負った。
 そしてその時のトラウマから脱するのに相当の期間精神科に通ったようだ。
 もはや、女性が人間ではなくものとして扱われている。

 作者はどちらかというと、AV業界に近い存在なので、「労使トラブル」とか書いているが、もう労使と言える関係ではないらしい。
 撮影内容も、女性には嘘をついたりしてハードな内容をやらせたり、主従関係に近い。

 最後に作者は「AV女優でもしようかな?と思っている女性や娘を持つ親に読んでほしい。アルバイト気分でも職業は現実を知ってから選ぶべきである」と書いている。
 当たり前じゃん。
 AVに限らず、自分の体をさらして行う仕事の危険性、失うものの大きさをもっと書いてほしかったとも思える一冊。

 書かなかったが、色々な事件に巻き込まれて亡くなった(死んだ)女性のことも書かれている。
 危険性を知らせるには良いかとも思ったが、書けなかった。
 興味のある方は、図書館に会ったら読んでみてください。
 それでは[手(パー)]



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職業としてのAV女優 (幻冬舎新書)

職業としてのAV女優 (幻冬舎新書)

  • 作者: 中村 淳彦
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2012/05/30
  • メディア: 新書




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